イタリア・フランスで活躍するデザイナー、エンニョ・カパサにインタビュー　　│ブランドコピーファッション情報 スーパーコピーブランド 【10月13日 MODE PRESS】「コスチュームナショナル（CoSTUME NATIONAL）」と「C'N'C' コスチュームナショナル（C'N'C' CoSTUME NATIONAL）」を手掛けるデザイナーのエンニョカパサ（Ennio Capasa）。彼のクリエーションは、ブランド設立から23年間にわたり高い評価を得ている。

　9月末ミラノで発表した「C'N'C' コスチュームナショナル」10年春夏コレクションでは、市内のドゥオモ広場（Piazza del Duomo）を会場に、約3万人を集め盛大なショーを開催。テレビでもライブ中継され、多くの人を魅了した。そんなカパサに、ファッション業界や、若手デザイナーについて聞いた。

－パリとミラノの両方でコレクションを開催していますが、何か違いのようなものはありますか？

エンニョカパサ（以下、E）：両方でコレクションを開することで2倍の活力がもらえますね。私は最初、ミラノを拠点として活動していましたが、90年初頭に私がパリに移ました。当時ミラノは、「アルマーニ（Armani）」や「ヴェルサーチ（VERSACE）」が主流で、新しいものを受け入れる土壌が無かったのです。パリへ来たことはビジネス的にとても良く、我々は成長し始めました。3～4年後に私はメンズを立ちあげミラノで発表し、次いでC'N'C'をミラノでスタートしました。よりスタイリッシュな「コスチューム ナショナル」は現在もパリに拠点を置いています。パリとミラノの両方でショーができることを本当に嬉しく思っています。

－フランスとイタリア、どちらの方が居心地いいですか？
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E：私は懐古的ではないので、どこでもくつろげますよ。パリを歩き回るのが大好きです。ミラノだと、誘惑が少ないので、仕事をする気分になるのです。気が散らないので集中できていいですよ。

－フランスメゾンを継ぐイタリアデザイナーの動きについてどう思いますか？

E：イタリアの製造業者や投資家はリスクを負うことを嫌いますが、それはとても残念なことです。今は、才能ある若い人たちにはとても厳しい状況だと思います。90年代は、皆が若い才能を探していました。でも今は本当に悲しい状況です。イタリアは製造業に長けていますが、新たなデザイナーに対しては寛容でないのです。だからみなパリに行くのです。

－コスチューム ナショナルの新たなマーケットについて教えてください。

E：中国がとても好調です。中国人はファッションのコンセプトが好きなのです。インドでは少し違い、靴やバッグが主流です。ロシアも良かったのですが、上下の波がありますね。総合的に見て、今後より力を注いでいきたいのは中国ですね。

－最近注目している若手デザイナーはいますか？

E：若くして成功するということは、とても難しいことです。本物のデザイナーになって、スタイルを確立させるには時間がかかります。数年もすると、ファッション界のスーパースターが現われると思いますが。ファッションは音楽と違い、プロセスとテクニックが必要になります。今現在、私を驚かせるような若手デザイナーはいません。素晴しいものを作る人はたくさんいます。でも”本物”を作れる人となると、それは昔より難しいのだと思います。

－旅行好きだと伺いましたが。

E：私は世界中のあらゆる場所を旅しましたよ。なぜかはわかりませんが、南米は特に恋しく思います。でも、デザインする時は、場所よりも女性に関心を持ちます。タフに見えても、優しい内面を持つ女性です。

－ファッション業界が抱える問題はなんだと思いますか？

E：たくさんありますね。まずは、メディアに影響を与えているビッグメゾンの巨大な力です。若いデザイナーたちの活動の余地を奪ってしまいます。私がキャリアをスタートさせた時は、もっとオープンでした。今や巨大なファッショングループは雑誌やウェブに出資しているため、巨大な力を持っているのです。

　それから、商品の問題もあります。それは、ザラ（ZARA）などの大型ストアが、デザイナーを模倣していることです。音楽業界でもフリーダウンロードが問題視されていますが、それと同じことがファッション業界でも起きているのです。それらに負けないためにも、強いヴィジョンを持つことが重要になっていくると思います。

－あなたのビジネスはどこを目指していますか？

E：私たちは世界中にある様々なファッションブランドの１つにすぎません。自分の好きなことをやっていきますよ。（c）Fashion Week Daily/MODE PRESS

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